http://www.bhaskar.com/article/HAR-OTH-mid—day-meal-6-months-after-1275509.html?HT3=
今回はハリヤーナー州の学校の給食政策の問題についてのニュースを取り上げてみます。
教育状況をめぐる状況は格差社会インドを語る上でわかりやすいトピックです。世界中で活躍するインド人を養成しているような教育機関もある一方で、未だ識字率や初等教育の普及に問題を抱えています。同じ新興国のなかで、中国とインドは何かと比較されることが多いですが、教育事情に関していうと明確に違いが出ています。大まかにいうと、中国は初等教育に力を入れていて初等教育を終了している人の割合が多いです。一方でインドは初等教育の普及は今一つだが、その初等教育の状況に対して、高等教育機関は充実しています。
それで、その初等教育を充実させるには、経済的に貧しい家庭の子どもを学校に来させなくてはならない、という考えから学校に来ると食事が食べられる、という政策が考えられました。その政策自体は非常に効果的だと思います。
今回のニュースが伝えているのは、そのための材料を調達する資金を何ヶ月か教師たちが自分のポケットマネーで立て替えなくてはいけない状況に陥っていて、困っているという状況です。また最近のインフレ状況もこの状況を悪化させている原因と指摘されています。また、支払った金額を請求しても、それと同じ額では戻って来ず、それよりも少ない金額しか戻ってこないことにも教師たちは不平を持っているとのことです。
せっかくいい政策を作ったのに、実施の面で不備があるというのは残念ですが、政策自体は必要なことだと思うので、状況を改善して続けていけるようにすることが重要だと思いました。
日本の教育事情と比較すると面白いですね。
2,3年前のことだと思いますが、OECD調査による各国の教育事情の報告書が出ていました。
それによると日本は全体的に教育水準は高いが、上の学校ほどうまくいっていないという結果が
報告されていました。つまり、初等、中等教育はよいものの、大学や大学院と高等教育ほど他国と
比べて劣っているということです。
確かに、日本の教育は落ちこぼれをなくすために、まんべんなく全ての生徒に目を配ります。
そのために平均的には高い水準を保つことができます。それが、現在の日本を作ってきたともいえます。
一方で、大学などの高等教育機関では突出した人間を育てる環境は今ひとつだと思います。
以前、教えていた教育機関でも、留年をさせないために相当な努力をしていました。出来る学生は
ある意味では放っておいても特に問題はないので、あまり手をかけることはしませんでした。
というか、下の学生を救うために上の方を見る余裕がありませんでした。
(留年生を出して卒業率が落ちると文科省から指導が入ったりすることになるので、自然とそういう
教育方針になります)
インドなどのように格差を作るのがいいのかという議論はありますが、これからの日本の生きる
道を考えるとき、もう少し上のレベルの教育も考えるべきだとは思います。