Monthly Archives: 8月 2010

オリッサの鉱山

http://www.thestatesman.net/index.php?option=com_content&view=article&id=339144&catid=35 http://www.hindustantimes.com/Centre-rejects-eco-clearance-for-1-7-bn-Vedanta-mine/H1-Article1-591035.aspx#disqus_thread 昨日インド中央政府は、イギリスの鉱山会社(Vedanta)がオリッサのニヤームギリで進めていたボーキサイト採掘プロジェクトに認可を与えないことを決定しました。森林と環境に関する法の違反が原因だそうです。何らかの政治的思惑からこのことを決定したのではないか、との質問には単純な法律違反が原因であるように言っており、政治的思惑を否定しています。 ニヤームギリはトライブが居住する地区であり、開発によってその人々が追われ、また自然環境も破壊されるのではないか、といったものや鉱山による健康被害への懸念が以前から抱かれていました。 http://beta.thehindu.com/news/article103761.ece そのため、当事者や市民団体などがこの開発について反対活動をしてきました。例えば、Niyamgiri hills と検索してみるだけで、そのような幾つものページを簡単に見つけ出すことができます。そのような人々にとっては今回のニュースは吉報だったでしょう。 ところがその一方、今回、問題になっている地区は経済的な貧困が激しい地区であるということもあり、鉱山会社によって雇用が生まれるのではないか、と期待していた人もいるようです。オリッサ州の政府の人は「非常に遺憾」であるとステーツマン紙は報じています。 ヒンドゥスタン・タイムズの記事のコメント欄を見ると、たくさんのコメントがついているので(ただしコメント欄荒らしのようなのもありますが)、見てみるとインド人の意見が見れて参考になるかもしれません。

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インド現代美術

数年前に、六本木ヒルズの森美術館でインドの現代美術が扱われたことがあったり、またART-iTという雑誌(今は紙媒体での雑誌はやめてウェブのみ)でインド現代美術が扱われたことはありましたが、全般的にインドの現代美術(あるいは少し前)の紹介って日本ではあまり目にしないような気がします。ひょっとしたら私の不勉強のゆえかもしれませんが。 そこで、今回は日本でインド現代美術のコレクションを持っている美術館を紹介したいと思います。それは兵庫県の姫路市にあるグレンバラ美術館です。この美術館は鯨肉を扱うまるげい(旧グレンバラ)さんという会社が運営していて、その敷地の一角にある美術館だそうです。英語だけですが、ウェブサイトもあるので興味のある方は検索してみてください。また、コレクションを収めた本も出ているようです。 ちなみに、インドの近くの国ということでいうとイランの美術や書道作品も結構日本ではそれほど紹介されていないけれど、いいものがあるような気がします。。。

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学校の給食政策(Mid-day meal scheme)について

http://www.bhaskar.com/article/HAR-OTH-mid—day-meal-6-months-after-1275509.html?HT3= 今回はハリヤーナー州の学校の給食政策の問題についてのニュースを取り上げてみます。 教育状況をめぐる状況は格差社会インドを語る上でわかりやすいトピックです。世界中で活躍するインド人を養成しているような教育機関もある一方で、未だ識字率や初等教育の普及に問題を抱えています。同じ新興国のなかで、中国とインドは何かと比較されることが多いですが、教育事情に関していうと明確に違いが出ています。大まかにいうと、中国は初等教育に力を入れていて初等教育を終了している人の割合が多いです。一方でインドは初等教育の普及は今一つだが、その初等教育の状況に対して、高等教育機関は充実しています。 それで、その初等教育を充実させるには、経済的に貧しい家庭の子どもを学校に来させなくてはならない、という考えから学校に来ると食事が食べられる、という政策が考えられました。その政策自体は非常に効果的だと思います。 今回のニュースが伝えているのは、そのための材料を調達する資金を何ヶ月か教師たちが自分のポケットマネーで立て替えなくてはいけない状況に陥っていて、困っているという状況です。また最近のインフレ状況もこの状況を悪化させている原因と指摘されています。また、支払った金額を請求しても、それと同じ額では戻って来ず、それよりも少ない金額しか戻ってこないことにも教師たちは不平を持っているとのことです。 せっかくいい政策を作ったのに、実施の面で不備があるというのは残念ですが、政策自体は必要なことだと思うので、状況を改善して続けていけるようにすることが重要だと思いました。

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パーキスターンの洪水

少し前のニュースから http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jry7GNWUUqVLRUsoEZ2JwEW6JT_Q 英語 http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100813/asi1008132049001-n1.htm 日本語 現在パーキスターンで建国史上最悪ともいえる洪水被害が出ています。そのとき、政府の救援活動が不十分なところで、急進的なイスラーム団体が精力的に被害者救済に乗り出していて、その影響力の拡大が懸念されているということです。 インドでも、現在は会議派と並ぶ全国的な政党となったインド人民党(Bharatiya Janata Party)がありますが、その母体ともいえるヒンドゥー至上主義団体のRSS(Rashtriya Svayamsevak Sangh)が民衆の間に支持を得たのも分離独立の混乱の際の救援活動が評価されたからだという話があります。 実際に勢力拡大を狙っているかどうかはわかりませんが、例えそういう狙いがあっても救助活動してくれたほうがよいという意見もあるように思います。以前からインドに比べてパーキスターンは近年混迷を深めていっているという印象がありましたが、今回の出来事でその印象は強くなりました。 それはともかく、このことについて書いてしまったので、とりあえず小額でも募金をしてこようかと思います。

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ストライキから見るインド労働市場

今回のニュースです http://timesofindia.indiatimes.com/city/kolkata-/First-time-in-Bengal-Pay-cut-for-strike/articleshow/6327769.cms インドでのビジネスで、これから販売だけでなく、製造などもインドで行うことが増えてくるのではないかということを考えると、今回のニュースはちょっと考えさせるものであるように思います。 最近日本で見聞する機会が多いニューエコノミーに属する職種、すなわちBPO、ソフトウェア開発などでは想像しにくいですが、インドでは労働運動が激しいということで有名です。それは外国企業だけではなくて、インド企業もそうです。今回のニュースは労働運動が激しいことで有名な西ベンガル州で、ストライキに参加した公務員の給料をそのストライキに参加した分だけ引くということが初めて実施される、ということを報じています。ニュースでは、これがストライキの多発に対する対策となるのではないかとも報じています。 今までそういうことがなかったのか、ということを考えると驚きです。私は以前公務員の給料は最近のニューエコノミーの職種に比べると見劣りするので、それほど人気がないのではないかと思っていたのですが、失業率が高いインドでは、例え給料が安くても失業の不安がない公務員は大人気だそうです。この公務員人気も留保制度に関する議論が激化する一因となっていることは疑いありません。 インドに駐在していた方々の体験記やインドでのビジネスの指南書のようなものを読むとよくストライキの話が出てきます。今回の件は公務員ですが、民間企業の場合も労働者は手厚く保護されていて、工場などではよくストライキが起こっています。

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バイクに見えるインド経済の歴史

今回はバイクからインド経済の歴史について見てみようという話です。 インドはかつて社会主義色の濃い経済政策を実施しており、輸入についても厳しい規制がありました。ビジネスについても役所の権限が大きく、ライセンス・ラージ(許可書による統治)ともいわれました。そのような状況下で、モデルチェンジが当たり前である自動車などもモデルチェンジをしないまま、時間が経っていきました。現在はいろいろな種類の車がインドで走っており、インドは自動車の市場として注目されています。 今回、そのような状況ゆえの商品を紹介します。ロイヤルエンフィールドというインド製バイクです。バイク好きの方はもう既に知っているかもしれませんが、このバイクは基本的に昔のイギリスのバイクなのですが、ほとんどモデルチェンジをせずに同じものをずっと作り続けたというインドの状況のおかげで、イギリスの方が倒産しても、インドではほとんど同じようなバイクを現在でも作り続けていて、新車で買うことができます(セルスタータ付のモデルを出したり、排ガス規制に対応したりはしています)。モデルチェンジがなかったゆえにマニア向けの商品として価値が出たという珍しい例ではないかと思います。

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神戸の在日インド人

近年、東京の西葛西にインド人が多いことが有名になりましたが、日本にはそれ以前からのインド人コミュニティもあります。今回は西日本の神戸のインド人コミュニティについてです。 神戸にはインド人のコミュニティがあることで知られています。その象徴とも言えるのがジャイナ教寺院でしょう。以前に比べると、震災の影響などで減ってしまっているそうですが、それでもこの近辺では、インド料理店やインド人がやっていると思しき貿易会社、はたまたインド人対象と思われるクラブの看板など、インド人が多いことが実感できます。また、この付近には歴史ある神戸モスク(同モスクのウェブサイトによると日本最古のモスクだそうです)もあったり、ハラールフードの店もあったりするので、南アジアに興味のある方には面白いかもしれません。 もっともこの北野界隈はしゃれたカフェなども多く、旧外国人居住区などの一般向けの観光資源も別にあるので、南アジアに興味がなくても楽しめると思います。 三ノ宮駅、新神戸駅から簡単に歩いて行けます。

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